山の推し
2022年8月31日 利尻山(北海道 利尻島・1721m)
登山を始めたかなり最初のほうから目標にしていた、利尻山に登りました。利尻山は登る前から推している山で、なによりそのかたちと立地がとんでもなくすばらしいのです。
丸い島の真ん中にある山で、いわゆる富士山型をしています。良すぎる。地成的な面白さと美しさのバランスが都合良すぎて大好きです。個人的に独立峰が好きなのを差し引いても余る良さ。
島の海岸線から歩けば、海抜0mから1721mまで自力で登ることもできます。
冠雪時がまたすばらしいので、いつか厳冬期に写真だけ撮りに行くみたいな贅沢をしてみたい…
冬の姿は白い恋人のパッケージにもなっています。
利尻山を登るなら、鴛泊ルートの登山口まで送迎してくれる宿泊施設に前泊するのがおすすめです。なんと下山後も登山口まで迎えに来ていただけます。二泊目は連泊ではなくキャンプだったにもかかわらず、キャンプ場まで送っていただけました。
キャンプ場がまた良くて、安い、施設がきれい、温泉目の前、利尻山が見える、ケータリングカーがある(カレイのフィッシュ&チップスがおいしいそうです)…などなど。コンビニが遠いのが難点ですが歩ける距離だし、ここに3泊はできるな…と思ったし次回はそうします。
正直登山より3泊分着替え+テント寝袋炊事道具を背負って歩いているときが一番しんどかった。歩く衣食住だ。登山で使わない荷物は宿泊先で預かっていただけました。
朝が早いので(宿泊先の送迎が5時前出発)、前の日に食料などを調達しておきます。
登山届も宿泊先に提出。利尻島が独自に施行しているもののようで、登山行程、装備の確認、持つ水の量(一人当たり2L)、17時までの下山時刻に宿泊先に連絡する…などの約束事が書かれていたような気がします。安心感がすごい。
あと全然関係ないけどこのとき電波のない山暮らしが続いており、久々にテレビを観ました。アルバイトを譲れの段が再放送でした。
7合目あたりまでは景色も変わってサクサク進んだ印象でした。(タイムも良好)
同じ道のはずなのに、下りで一番苦しめられたのはこの登るのが簡単だったはずの7合目〜登山口間でした。歩けど歩けど標識に辿りつかない、長い!すぐ後ろの登山者のおしゃべりがひたすら気になる…最後は体力の許す限り駆け降りましたが、途中でガス欠して饅頭食べました。
長官山を登り切って目前に迫る主峰の迫力は圧巻です。
侵食によって尖る峰、ハイマツの稜線、夏の空、北の海風…
利尻山(に限らず好みの地形の山)を見るとき、良すぎる……となるのですが、これは推しの顔が良い!と思う時と大体同じ感覚です。
利尻山の山頂付近は登山者の増加や様々な要因により、侵食と流出が進んでいます。将来的に登れなくなるかもしれないと言われている山です。
山行中にも保全のために作業をしている方を見かけました。無数にある砂を詰めるためのドラムも、ここまで荷上げを…と思うと途方もないほどです。
この辺りは斜面の砂に足が取られやすく、集中していたため写真が少なめ…
登山あるある・大変なところほど写真が残らない
登頂直後はガスっていて何も見えずでしたが、お昼にしました。
山頂は狭く、ベンチが設置されているところが結構切り立っていてヒヤヒヤできました。お湯を沸かすほどではなかったものの、おやつを食べたりなどのんびりすごしました。
このときのおやつ打線はげんこつ揚げ、マカダミアチョコカラメリゼ×2、大福だったような気がします。
お昼を食べているうちに晴れて展望が見えたので、本当に良かった…天気が良いときは北海道の最高峰・旭岳を有する大雪山まで見えるそうですが…
というわけで、次回は大雪連峰を登ります!
木曜日更新
8月31日 利尻山(北海道 利尻島・1721m)
行程表 コースタイム:11時間
5:17 甘露泉水
6:42 5合目
7:06 6合目 第一見晴台
7:33 7合目
8:16 第二見晴台
8:40 8合目
9:08 避難小屋
9:47 9合目
10:53 山頂
11:30 下山開始
12:27 9合目
15:06 4合目
15:51 下山(野営場)